始めた動機は、ただ一つ。「楽だから」
きっかけは単純だった。
「楽に稼げるらしい」
それだけ。
当時の僕は、
朝から晩まで働いてもお金が残らない生活をしていた。
将来も不安。
貯金もない。
でも努力はしたくなかった。
正直に言うと、
しんどい思いはしたくないけど、金は欲しい。
それが本音だった。
某所での裏稼業
日本某所。
知り合いもいない土地だった。
右も左も分からない場所で、
紹介された「仕事」を始めた。
正直に言うと、
悪いことをしている感覚は、ほとんどなかった。
暴力もない。
誰かを直接傷つけているわけでもない。
ただ“仕組みの一部”になっているだけ。
だから自分の中ではこう整理していた。
これは仕事だ。
正直に言うと、やりがいはあった
完全に虚無だったかと言われると、違う。
やりがいは、それなりにあった。
組織の中で動くうちに、
少しずつポジションが上がっていった。
下に人がつくようになり、
数字を任され、
責任も増えた。
そして――
金も増えた。
単純だった。
上にいけばいくほど、報酬も増える。
成果が出れば評価される。
その構造は、普通の会社と何も変わらなかった。
むしろ、
年功序列もない。
学歴も関係ない。
結果だけ。
だから燃えた。
組織の上にいくほど、時間も奪われる
ポジションが上がると、
お金は増えた。
でも同時に、
・電話は鳴りっぱなし
・トラブル対応
・下のフォロー
・上からのプレッシャー
時間はさらに削られていった。
拘束は長い。
気も抜けない。
それでも続けた理由は一つ。
ここまで来たら、もう戻れない。
捕まりそうになったことも、何度かある
何度か、本気で終わったと思った瞬間がある。
詳しくは書けない。
でも、
・突然の連絡
・関係者のトラブル
・周囲のざわつき
そのたびに、心臓が止まりそうになった。
携帯が鳴るだけでビクッとする。
インターホンが鳴ると血の気が引く。
パトカーの音に反応する。
何も起きていないのに、
常に“起きる前提”で生きていた。
気持ちが落ち始めた頃、薬に手を出した
すべてが順調だったわけじゃない。
組織の中で上にいくほど、
・プレッシャー
・数字の責任
・裏切り
・人間関係のギスギス
目に見えない重さが増えていった。
外から見れば稼いでいる。
でも中身は、ずっと緊張状態だった。
眠れない日もあった。
そんな時、周りには薬をやる人たちが増え
「気づくと鼻をすすっていた」
正直、興味もあってバレなければという思考
だから断らなかった。
今思えば「元気の前借り」
残ったのは痩せた体と空のパケ
それでも最初は、
「まだ大丈夫」って思ってた。
量は増えていった。
回数も増えていった。
気づけば
“やらないと落ち着かない”状態になっていた。
楽になるために始めたのに、
楽じゃないと耐えられなくなっていた。
金も消えた。
体力も消えた。
信用も少しずつ消えていった。
ある朝、鏡を見たとき
自分の目が死んでた。
その瞬間、やっと怖くなった。
捕まるとか、そういうことじゃない。
「このまま、何者にもならずに終わる」
それが一番怖かった。
そこから辞める決意をした。
正直しんどかった。
でも、やめた。
今は正規の仕事をしてる。
派手さはない。
爆発的に稼げるわけでもない。
でも、
夜ちゃんと眠れるし飯もうまい。
これが、思ってたよりデカい。
お金があっても心が貧乏じゃ意味がない。
辞めれない人は人に頼り本当にやめた方がいい。
もし今、
「楽に稼げる」に心が揺れてる人がいるなら、
一度だけ立ち止まってほしい。
楽かどうかより、
胸を張れるかどうか。
遠回りに見えても、
ちゃんと地に足ついた道のほうが、
結果的に一番近かった。
俺はやっと、そう思えるようになった。
「もし今、楽に稼げる話に揺れているなら。
その気持ちは分かる。でも、俺みたいになるな。」
今は配送などやりながら頑張って生きてます。

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